中国新聞文化センター主催の
講演会に行ってきた。
花園大学教授の佐々木閑先生によるもので、
演題は仏教をテーマとした「日々是修行」。
先生は釈迦という人物を研究されており、
その考え方をもとに様々な事象を考える。
***
釈迦は、生まれたときから身分が決まっている
カースト制度の厳しいインドにおいて、
「人は生まれたときは皆平等」ととき、
「努力(=修行)が大切」と説いた。
釈迦の説く修行とは、
精神を集中して自分の心に向き合い、正すこと。
***
そんなお話から始まった講演の中で、
私のなかに残った3つ。
-物事をじっくり考えることが大切。
日々、積み重ねることで、いろいろな物の見方を養う。
-人が集まると組織ができる。
掲げる看板(=思想)は同じでも、その運営の方法を見極めることが大切。
約2500年続く仏教と、10年で消えたオウム真理教をたとえとして。
-人間は「誇り」を持って生きる。
自分の誇りをつぶされるとつらい。
であれば、人の誇りも大切にしたい。