今まで、この建築家のことを知っていたわけではないが、
図書館の新着コーナーにこの本があるのを見つけて、
手にとってみた。
建築家であり、構造家であるため、
デザインも構造も一体化したコンセプトで建造物が生み出される。
そしてそのデザインは、
自然や人間を観察する中から生み出されている。
葉っぱの形を捉えたキャノピーや
人の手が開く様子をイメージした屋根。
建造物は人工的で、自然とは反するものだが、
その土地の文化や歴史をとらえ、
周囲の環境と調和しながら、
その土地の魅力をさらに高めるものであるならば、
素晴らしいと思った。