『ワークショップで学ぶ 紛争解決と平和構築』
上杉勇司/小林綾子/仲本千津 編著
この本は大変興味深く、面白かった。
第1部では、
紛争と紛争解決の基礎知識について
簡単に紹介されている。
紛争とは何か、なぜ起こるのか、解決のためには、
といった内容。
第2部では、
学習ツールとしてのワークショップについて紹介。
「体験⇒気づき⇒触発⇒新たな発見」
という基本的なワークショップのポイントを、
ファシリテーターへのヒントも含めてまとめてある。
そして第3部では、
沖縄平和協力センター(OPAC)で実際に行われている
平和構築ワークショップを例に、
体感エクササイズや紛争分析のツール、
ワークショップの組み立て方が記されている。
紛争分析ツールとしては以下の3つ。
身の回りの問題にも利用できるかもしれない。
①紛争地図
当事者の把握やその力関係の強弱、関係の方向性を把握。
②ABC三角形
態度(Attitude)、行為(Behavior)、背景(Context)に分けて、
対立点や争点の起因をさぐる。
③紛争氷山
当事者の立場、利益、欲求をそれぞれ探り、
真の欲求を満たす共通項を見出し、解決策を検討する。
機会があれば
一度ワークショップを体験してみたいと思った。